着崩れしないスーツの秘密は、その中身にある!
昨日、神田にある紳士服付属品の老舗に訪ねてきました。
目ただない看板のお店ですが、いいものをたくさん揃っていました。
すぐ目に飛びついたのは、スーツの芯地でした。
スーツって芯地なんであるの〜?
聞いたことがない人が多いと思います。
芯地はスーツの表地と裏地に挟まれて、消費者から見えない部位にあります。
直接確認できない故、一番手が抜かれやすい部位です。
芯地はべらべらのスーツ生地を中から支えていてくれるスーツの最重要の要素です。
良い芯地をつかっているスーツは体に馴染みやすく、型崩れもしにくいから、長持ちできます。
例えば馬の尾毛や獣毛はハリがあって、最高の毛芯です。
以下の左の写真は馬の尾毛は一本ずつ布の中に埋め込んでいる写真です。
そして、以下の写真は馬の尾毛が入っている三枚重ねの毛芯です。これをスーツの生地と裏地の間に入れるのです。
そして、このようにスーツのフロントの裏に入っています。
出典:http://www.takoh.co.jp/page039.html
安い芯地、つまり接着芯の例:
出典:https://www.vightex.com/a/02/body.html
接着芯は布をのりで貼り付けているだけのものなので、クリーニングで何回も洗うと、接着剤が取れて生地は凸凹になります。
出典:https://yuuyuu.hamazo.tv/e5733593.html
このようになったら、もうさよならですね〜!
しかし、毛芯を使っているスーツはお高いですから、市場で2、3万円で売っているスーツはとても毛芯を使っていると思いません。
とあう有名な紳士服のブランドのスーツでも、洗ったら凸凹になった事も見たことがあります。
いくら高級なブランドだから、安いからと言って、すぐに型が崩れてしまったら、良いスーツと言えません。
ヨレヨレのスーツを着ていると、貧素に見えてしまいます。
やっぱり、オーダーメイドでちゃんと良い芯地を使っているスーツは全体的に立体感があって、型くずれもしにくいです。
着れば着るほど、自分の体にフィットしてきて、何年着ても張りがあって、いつでも着ている人を元気よく見立ててくれますね〜!